ICMJE Recommendations 2024年更新について 2

前回はICMEJ Recommendations 2024年更新、AIについての内容をご紹介いたしました。
今回はAI以外の更新項目をご紹介します。

AIの使用以外の追加項目

著者資格:

ジャーナル編集者は、特にLMICsと呼ばれる低所得国または中所得国の研究者が著者に正当に含まれているかについて、
細心の注意を払う必要がある。
該当するLMICsの研究者は、著者資格と研究報告の公平性を保つため、必ず著者に含まれるべきである。

現地の研究者が著者から除外されている場合、編集者は疑問を呈するべきであり、またこれは原稿のリジェクトの原因にもなりうる。

医学出版における炭素排出:

医学出版も炭素排出の一因となっており、これは地球規模の問題である。
そのためこのトピックについても、編集者・出版社・ジャーナルオーナーその他の関係者が協力して戦略を立て、
炭素排出量ゼロを目指すこと、というガイダンスが設けられた。

資金援助に対する適切な謝辞:

資金援助に関する記述には、その研究に対する直接的な援助のみを含め、著者の研究時間に対する組織からの一般的な支援とは区別する。

例えば、適切な資金提供の記述は次のようになる;
「本研究はAから資金提供を受け、F博士の研究時間はBから支援を受けた。」

英文(ICMJE Recommendation抜粋): “This study was funded by A; Dr. F's time on the work was supported by B.”

研究参加者の保護:

著者は適切な審査委員会から研究実施の承認を得るだけでなく、
求められた場合にはその際の書類を提出できるようにしておくことが推奨されている。

参考文献の適切な引用方法:

抄録でなく論文を参考文献として使用することが推奨されている。


今回と前回の2回に分けて、2024年に更新されたICMJE RecommendationsAIに関しまして掲載いたしました。

弊社では、ICMJEなどの情報のインストラクションや、AI等の活用を含む先進的な取り組みを行っております。

ご質問などがございましたら、ぜひお気軽に下記までお問い合わせください。